■『歯科医院経営』2006年9月号

実績こそ、最大の説得力!

歯科医院を繁盛させるヒント集9

(有)売り上げ向上委員会代表取締役&開業医 青山健一

勝てば官軍だが、結果が出なければ相手にされない

歯科医院経営2006年9月号

 最近は私のすることが貴重なことのように思われ、私自身の知識が打ち出の小槌のような錯角に陥ることがあります。
 私の今までの歴史、私の行った治療症例、私の考える集客方法など、周りが何でも貴重なものとして有り難がってくれるのです。

 本当に不思議なもので、何の結果も出していない頃には、誰も私の話など、負け犬の遠吠えのような反応をしていたのに、結果を出した後で同じことを言っても有り難がって聞いてくれるのです。

 他人は話の内容で人を評価するのではなく、人を見てその話が価値のあるものかどうかを判断するのです。
 結果を出していない人が、いい考え方や方法を言っても、誰も聞く耳を持たないのに、結果を出した人間が、当たり前のことを言っても「オー!!」「さすが!!」と評価してくれるものなのです。

 ですから、何の結果も出していない時に、周りに認めてもらおうと思って、一生懸命いい事を言ってもバカにされるだけ空しくなってきますので、そんな努力をするぐらいなら、とにかく1つずつ結果を出していくことの方が大切になってきます。

 結果さえ出せば、放っておいても周りが貴方を求めて来るのです。
焦らずコツコツ実績をためて、人から評価される日を待ちましょう。


いい人の逆襲(1)--臆病だから事前に対策を練れる

 私は普通の人以上に臆病です。
 そこまで考えなくてもいいのではないかというぐらいに、いろんなことを心配しています。
 自分自身でこの臆病な性格が嫌いで、「矢でも鉄砲でも持ってこい」という、肝の座ったように見える人を見ると、とてもうらやましく感じたものです。

 しかし今では、臆病な性格でよかったと思っています。
臆病だからこそ、いろんなリスクに対して対策を練っています。

 実際には起こらないかもしれない事でも「こうなった時にはこうする」という最低限の対策は用意しておくようにしています。
そういう備えをしておくことが、心の余裕を生んでくれ、実際に何かが発生したときにも、右往左往しなくても済むのです。

 どんなことが生じても、動じないタイプの人間も世の中には存在しますが、そういう人間は割合的にはかなり少ないもので、大人になってから、そういうタイプに変わろうとするほうが難しいのです。
人間は臆病でも弱くても問題ないのです。

 臆病で弱いくせにカッコつけたり、虚勢をはって強く見せようとするから、長続きしないのです。
 自分が臆病で弱い人間だということを自覚して、その対策を練っていくことのほうが、長い目で見れば上手くいくのです。
 本当に肝の座った、度胸のある人間になるには、ある意味持って生まれた性格もあるとは思いますが、十分な準備をした上で、後は天命に任せるということは誰にでも出来ることなのです。

 一見度胸があって、いけいけドンドンのタイプの人よりも、臆病なタイプの人が十分対策を練った上で、大胆な行動に出るほうが、断然成功する割合は高いものなのです。
 臆病で弱い人間であるということを恥じるのではなく、それをきちんと自分で認めて、その対策を練った上で、少しだけ勇気を振り絞って1歩前に踏み出せる人間が、これからは成功できるのです。

いい人の逆襲(2)--謙虚だから努力する

 謙虚であるということは、人間として大きな長所であります。
謙虚だからこそ、もっと向上しようと努力したり反省して、欠点や失敗を改善しようとするのです。
 しかし謙虚な人は、反省する気持ちが強いために、自分に自信を持てない場合がほとんどなのです。

 物事には表と裏があり、光と陰があるのです。両刃の剣ともいい、謙虚さの長所と短所があるのです。
 がんばって努力しているのに、思うような結果の出ていない先生の多くは、この謙虚さのゆえの自省心が強くて、自分に自信が持てないのです。

 私自身その典型的なタイプで、努力をしてもさらに別の欠点が見えてきて、一向に自分に自信を持つことができなかったのです。
 そんな自分がどうやって自信を持つことができたかといいますと、とにかく他人が認めざるを得ない結果を出すのです。

 なかなか人というのは、他人のことを褒めてくれませんから、これでもか、これでもかというぐらい貪欲に結果を出していくのです。
 そうしているうちに、徐々に自分のことを認めてくれる人が増えてくるのです。
 そうやって、他人が自分を高く評価してくれて初めて自信というのは出てくるのです。

 芸能人などもそうですが、周りがキャーキャー言ってくるから自信が出てくるのであって、何の実績も無いのに自信を持っているようなタイプの人は、謙虚さが足りないので、それ以上に努力できない人間なのです。
 従って、謙虚なために努力していても自分に自信が持てない人ほど、一旦自信を持ってしまうと、今までにコツコツと蓄積した情報が、マグマのように大噴火して大きな飛躍につながるのです。

 ですから謙虚で自分に自信が持てない人は、他人が自分を認めざるを得ない実績を蓄積することに集中してください。
 はったりの自信を持とうと、カラ元気を出しても長続きしませんから、とにかくコツコツ実績を積み重ねて、他人が評価してくれる日を信じてがんばるのです。
 そういうタイプの人は、実力はすでにあるのですから、自信さえついてしまえば、後はトントン拍子に物事は進んでいくのです。


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