■『歯科医院経営』2006年10月号

工夫とチャレンジが医院を繁栄させる

歯科医院を繁盛させるヒント集10

(有)売り上げ向上委員会代表取締役&開業医 青山健一

集客の勉強方〜異業種の成功例に学べ〜

歯科医院経営2006年10月号

 「歯科技術は学校で教えてくれるのに、何で患者さんの集め方は学校で教えてくれないんだろう」
と、私に聞いてきた人間がいますが、大学の先生は研究することが本業であって、経営者としては大学生と知識的には同レベルなのです。

 自分で人を雇ったりした経営感覚がないのですから、経営の知識といえば、ホンダやトヨタなどの大企業のことばかりで、それも興味本位でテレビや本で得た知識程度なのです。

 経営は体験して覚えるもので、いくら論文や本で知識を得ても、自分で経営したことのない人が経営を語ることは、単なる言葉遊びになってしまいます。

 それに、皆が同じことをして集客していたのでは、その手法はありふれたものになってしまい、目新しくないので、大きな成果は期待できません。人は目新しかったり、珍しいから注目してくれるのであって、皆がやっている広告や宣伝には見向きもしません。

 ですから、同業者の成功事例をただ真似していたのでは、それはアッという間に広まってしまい、そのやり方は寿命の短い集客法になってしまいます。

 その意味から、他業種で成功している事例を、自分なりにアレンジして試みるということが大切なのです。それは、他者のものを参考しても自分なりのアレンジをしているので、そう簡単には同業者に真似されて広まったりはしないからです。

 特許をとるわけにはいきませんが、周りが真似しだした頃には、あなたは十分に大きな利益を上げていて、次のアイデアを考えていることでしょう。

 異業種を参考にして、いいものは自分なりにアレンジしていく能力は、使えば使うほど磨かれていきますので、けっして周りが真似したぐらいで負けることはないのです。


スタッフが嫌がることこそ成功へのチャンスがある

 スタッフは、基本的に新しい仕事を嫌がるものです。院長は自分の将来への不安や野望から、クリニックに改革を求めますが、スタッフには将来への不安も野望もないのですから、できるだけ働き慣れた環境を続けていくことが、心地いいに決まっています。

 それは院長だって、立場が変われば同じように感じますから、そのことでスタッフを責めることはお門違いというもの。改革を嫌がるのが普通です。その嫌がる気持ちを、協力する方向へ向けることが、経営者として必要になってくるのです。

 それは、院長とスタッフのいい人間関係の中で、院長のために頑張ろうと意気に感じることであったり、給与などのアップにより、院長だけでなくスタッフにもメリットがあることを示すことであったり、その行為がどんなに患者さんのためになるかを、きちんとスタッフに説明することによって、スタッフの良心に呼びかける方法であったり……いろいろあるでしょう。院長はどういう手段を使ってもかまわないので、院長がやろうとすることに、スタッフが協力してくれる体制をつくらないといけないのです。

 とくに、スタッフの反発が強いことほど、周りの歯科医院でも導入をためらうものですから、そういう内容で患者さんから評価されるようなことであれば、スタッフをその方向に向けることができたクリニックは、周りの歯科医院から一歩リードすることができます。

 たとえば、朝・昼と2回、トイレをピカピカにすることにスタッフが協力してくれるクリニックがあれば、そうしたことをきちんと教育できる院長というのは、周りの院長よりも指導力が飛び抜けているわけです。当然ながら、他のことにおいても、周りの歯科医院を一歩も二歩もリードしているクリニックである可能性が高いでしょう。

 野球でも、選手をやる気にする能力に長けている監督が、名将と呼ばれるのです。人心掌握術は、組織を繁栄させるためにどうしても必要な能力なのです。

アイデアは1日も早く形にする

 私がアイデアの実現について一番大切に考えていることは、完成形はどんなものでもいいので、とにかく1日でも早く形にして、人の目に触れる環境にもっていくことです。

 人から賞賛されるような、満足いく形にしてから、人の目に触れさせようと思っていると、いつまでたっても完成しないものです。

 とにかく早くつくってしまい、人の目に触れさせることを最優先することが、結局は一番能率的なのです。人の目に触れてしまうと、不十分なものが恥ずかしいので、より早く少しでも修正しようと焦ってきます。

 それが、まだ手元に残っている、人の目に触れていない未完成のものがあるときには、そのうち時間があるときに完成させようと考えてしまいがちです。そうしているうちに、どんどん時間だけが経っていくことになるのです。

 太っている人が、やせてからミニスカートをはこうとするよりも、とにかくミニスカートをはいて、他の人に見られる状態にしてから、ダイエットをしていくほうが断然早くやせられます。

 人間は、本能として人の目を気にしますので、少しでも人からよく思われたいという気持ちが、面倒な作業やダイエットにおいても、頑張れるエネルギーとなってきます。

 不十分で満足いかないものを、人目にさらさせるということは、つくった人間からすると、とても恥ずかしいものなのです。ですから、その修正点を一つずつ直していくうちに、時間とともに満足いくものが出来上がってきます。

 ホームページにしろ、小冊子づくりにしろ、なんでも完成させることは大変なことです。しかし、とにかく1日でも早く、人目にさらす形までもっていけば、その後のスピードは、否が応でも上がってきます。


「頑張れ院長」
メルマガ登録
姓(例)青山
名(例)太郎
メールアドレス

(例)nihon@example.co.jp
  •  フィード
My Yahoo!に追加
Add to Google
はてなRSSに追加  Subscribe with livedoor Reader
  •  アドレス
〒107-0062
東京都港区南青山2-12-15
 サイトービル6F
TEL:03-3401-3155
FAX:03-3401-3106
(有)オクデン
  •  Tag
 /   /   /   /   /