■「誰も思いつかなかった歯科医院経営の秘訣」はじめに

はじめに

 私の周りには、真面目に一生懸命がんばっているのに、努力に見合った結果の出ていない歯科医が多くいます。多いというよりも、ほとんどがそういう歯科医であるといったほうがいいでしょう。
 そうした先生方を見ていますと、努力はしているのですが、努力の方向を間違われているのが残念でたまりません。間違った努力をしているから、思うような効果が出せず、しかも結果的に周りの環境のせいにしてしまっています。

 「早く景気が回復しないかな」「歯医者が多いからしかたがない」「保険点数が引き下げられる一方では・・・」などなど、言い訳を口にすればするほど、負け組歯科医に近づいていってしまうのです。

 世の中の状況を、個人の力で変えていくことは不可能ですし、たとえどんな状況になろうと、現役で歯科医をやっている間は、そのルールの中で歯科医としてがんばっていくしかありません。こうした状況下であっても、現実に売上げを伸ばし続けている医院も存在しています。売上げを伸ばしている歯科医院は、周りの歯科医院よりもいち早く、今までと違ったシステムを取り入れて、活用しているところです。

 「温故知新」という言葉がありますが、時代の流れとともに新しく変えていかないといけないことと、時代の流れがどう変わろうと、古くからの守らないといけない原理原則があります。多くの歯科医院は、この中の新しく変えていかないといけない点に目をつむりすぎてきました。もうこれ以上、見て見ぬふりを続けていると、確実に負け組み歯科医になってしまいます。

 何を守り、何を変えていくべきか−−そこに多くのヒントを与え、アドバイスをおくるのが、本書の目的です。それは、今まで少しの人しか気づいていなかったことを同業者に教え、眠れる獅子を起こしてしまうことになります。他業種の人に教えるならまだしも、同業者の歯科医に、自分の貴重な“飯の種”を教えてしまうことには、私自身かなりの葛藤がありました。しかし、遅かれ早かれ、この扉を開ける人が出てこなければ、一部の知っている人だけがいい思いをして、知らない人は、がんばっても正当な評価をしてもらえない状態になってしまいます。それでは、多くの歯科医のためにも、患者さんのためにもならないでしょう。

 がんばっている歯科医が、患者さんから正当な評価をされる歯科医院になるために、今何をすべきか、本書では包み隠さずに書いています。この本から得られる情報・ヒントは次のとおりです。読んだその日から、即、役に立つものばかりです。

  • 自費治療の売上げをアップする秘策
  • 自医院をブランド化する方法
  • 患者さんのほうから自費治療を希望させる方法
  • 自費治療の上手な説明のしかた
  • 患者さんを自医院のファンにする法
  • 役に立つ人材を採用するコツ
  • 経営に明るくなる決め手

 こういった内容の本が、歯科医の立場から一冊も出ていなかっただけに、本書を読まれた歯科医の多くは、はじめは戸惑いを感じる人も多いかと思います。そして、こんな当たり前のことに今まで気づかなかったこと、大損をしてきたことを後悔するでしょう。

 でも、まだ間に合います。従来の常識を変えればわけないことです。早速、明日といわず今日から取り組んでください。

2007年5月10日
南青山デンタルクリニック院長 青山健一


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